はじめてのTL

 ティーンズラブジャンルでの執筆一作目をご紹介

  • 雑誌 近代映画社 エルティーンコミック6月号 「am/pm teacher」(26頁)2003年4月24日発売   生徒調教物

 TL作品なのになぜカテゴリー「上蓮」かというと、この作品ではまだペンネームに「かおり」部分がついていなかったため。
 「袋とじにするので、過激なもの」という事での依頼、しかもまだティーンズラブがどういうものなのか本人も、周囲も全く判っておらず、苦心した作品となりました。自分は話の流れとキャラの名前(ヒロインが「澪(みお)」、妹が「みう」)の手伝いをしました。


 あらすじ:○学生のヒロイン・みお。父親の会社の失敗により転校を余儀なくされるところを、理事長の計らいで「学校紹介などのモデルとして」働く事で、授業料一切を免除される事に。理事の息子で、みおの担任である教師と共に、さっそくモデルの仕事を始めるがそれは……

 理事長の経営するSMサロンで、M嬢としてデビューする事になったみお。憧れだった担任に、泣きながら公開調教されるも、いつしか二人の間には愛が芽生えはじめる。最後は先生がみおの借金を肩代わりして開放。主従関係で結ばれた二人は、それからも先生と生徒として、学業に、そしてつがいのSMカップルとしての仕事に精を出すのだった。



 編集部からの依頼書にあった「最後はラブで締めくくる」という主旨の一文。愛ある過激さって何だろう、と随分考えさせられました。ページ数も多く、とにかく上蓮が大変だっただけに、販売された雑誌を読んだ時は嬉しかったものです。

 本人が自サイトで告知などを随分後になってから出したため、読んだ事がない、と言われやすい作品。ストーリーも今のTLでの展開と違い、男性向けに近いかと思われます。もう一度機会があれば、このお話をTL向きに直して、上蓮「かおり」の絵で見てみたいなぁ。